初めての優待クロス(つなぎ売り)に挑戦

初めての優待クロス(つなぎ売り)で株主優待をゲット!

今回、初めて「優待クロス(つなぎ売り)」に挑戦してみました。

優待クロス注文は、株主優待を目的として、一度の操作で「現物買」と「信用新規売」の注文を同時に発注する注文方法です。

権利落ち後に株価が下落すると、現物株式には損が出ますが、信用取引の売建玉には利益が出るため、クロス取引を行うことで株価変動の影響を抑えて株主優待の権利を取得することができます。

なお、優待クロス注文は、立会外市場(ToSTNet)へ発注することで、同値で約定させることができます。取引時間中にも発注できます。

優待クロス注文とは何ですか。 | よくあるご質問(Q&A)|松井証券

目次

挑戦した銘柄は明光ネットワークジャパン(4668)

初めての挑戦なので、小さな銘柄で1銘柄だけ試してみることにしました。

8月末が権利確定(権利付き最終日:8月27日、配当落ち日:8月28日)の銘柄を検索し、その中から実用性の高いQUOカードの優待がある銘柄を選定。

いくつかの銘柄をピックアップしましたが、最終的に明光ネットワークジャパン(4668)でチャレンジしてみることにしました。

明光ネットワークジャパン(4668)の株主優待は、「100株以上の保有で500円分のQUOカード」です。

銘柄によっては「1年以上保有」等といった条件がつくことも多いですが、明光ネットワークジャパン(4668)ではそれがなかったため、採用することにしました。
ちなみに、3年以上継続保有(8月・2月の株主名簿に同一株主番号で連続7回以上記載)していると、QUOカードの金額が1,000円増になります。

現物買いと信用売りを同数 寄付+成行で注文

権利つき最終日前日(26日)の夜、寄付+成行で現物の買い注文を100株、信用の売り注文を100株出しました。
信用の売りについては制度信用6ヶ月を使用。
本当は一般信用の無期限か14日を使おうと思っていたのですが、売建在庫がゼロになっておりできませんでした。

制度信用を利用すると、逆日歩が発生して意図せぬ損失につながる可能性があるので、本当は望ましくないのですが、とはいえ1,000円も2,000円もつくものではないだろうというのと、今回はひとまず「ものは試し」ということで、そのまま制度信用を利用することにしました。

現物買いと信用売りが同時に約定

なにせ初めてのことなので、本当に売りと買いが同値で約定するのか、本当に決済は現渡しするだけでリスクなく株主優待をゲットできるのか、若干心配でした。

そして27日の朝9時。

ソワソワしながら待っていると、「チリーン」と約定音。
信用建玉一覧を見てみると、明光ネットワークジャパン(4668)100株の売建が778円で約定していました。

急いで現物の保有銘柄一覧も見てみると、無事100株が778円で約定し保有銘柄一覧に表示されていました。

無事、778円の同値で100株の現物買いと信用売りが約定した瞬間でした。

信用売りの損益は常に3円の損失が上乗せされた状態

8月27日、明光ネットワークジャパン(4668)の株価はほとんど動かず、777円から779円の間をゆっくりとウロウロしているような状態でした。

現物が+100円になれば信用売りが-103円になり、現物が-100円になれば信用売りが+97円になるといった状態です。

売建をしたことのある人ならわかると思いますが、信用取引で売建をすると必ず貸し株料や特別空売り料が発生し、実現損益に損失として上乗せされます。

今回明光ネットワークジャパン(4668)の売建時には常に3円が損失として上乗せされている状態でした。

今日(27日)の16時00分時点で現物100株を保有していれば、株主優待をもらう権利を得ることができます。
このまま現物100株と信用売り100株を保有して明日を迎えることになります。

「現渡し」で決済

8月28日。

寄付前から早々に現渡しの注文を出しました。
9時になると程なくしてこの注文が約定。
100株の信用売り建玉が100株の現物で決済され、現物も信用建玉も綺麗さっぱりとなくなりました。

実現損益を確認すると、確かに実現損益の金額は「0」となっています。

が、この時点ではまだ貸し株料や逆日歩が計算されておらず、隠れた損失がいくらになっているかを知ることはできません。

貸し株料で9円、逆日歩で210円取られ、合計219円の損失

翌29日。

貸し株料と逆日歩の計算がおこなわれ、Webサイトの表示に反映されました。
結果、貸し株料で9円、逆日歩で210円の損失が出ており、合計で219円の損失となりました。

株主優待でもらえるのが500円のQUOカードなので、実質的には281円分のQUOカードをもらったようなものです。

売建に制度信用ではなく一般信用を利用できれば無駄な損失を出さずに済んだのでしょうが、僕と同じように優待クロスをおこなっている人も多いでしょうし、やはり権利落日ともなると売建の在庫は品薄になるのではないでしょうか。
これは致し方ないことかもしれません。

得るものが281円分のQUOカードだとしても、銘柄を選んでカチカチ数回クリックするだけで済むと考えれば、ポイ活で長いアンケートに答えなければならないよりはマシでしょう…。

優待がゲットできているのかどうかを確認

なにせ初めてのことなので、これで本当に優待をゲットできているのかどうか心配です。
「株主優待・配当金を取得できているかどうか」を確認する方法があるようなので、確認してみました。
参考にしたのは下記ページです。

国内株式の配当・優待の権利を取得できているかの確認方法を教えてください|楽天証券

「取引残高報告書」というものを確認し、その月に取引した銘柄一覧の中にお目当ての銘柄が記載されていて、備考欄に「貸株」の記載がなければ株主優待・配当金を取得できているということだそうです。

確認したところ、8月分の取引残高報告書に「明光ネットワークジャパン(4668)」の記載があり、備考欄には「貸株」の記載がありませんでした。

つまり、株主優待を取得できているということになります。

優待クロス(つなぎ売り)での株主優待ゲットに成功

どうやら無事、優待クロス(つなぎ売り)を使った株主優待ゲットに成功したようです。
とはいえ、実際にQUOカードが手元に届くまで、まだちょっと半信半疑でもありますが…。

やり方自体は全然難しくなかったので、次は9月末の優待にもチャレンジしてみたいと思います。

ただ、やはり制度信用を使ってしまうと旨みが薄れてしまったり、もしかするとむしろ損失を出してしまいそうな気がしているので、一般信用でできる銘柄を選んでチャレンジしたいところです。

権利付き最終日には、僕同様に優待クロス(つなぎ売り)での優待ゲットを狙っている人が多いはずです。
いかに早く一般信用の売建在庫があるうちに注文できるかが重要です。

よろしければシェアでご声援ください!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次