2024年の株式投資・デイトレ総括

僕が初めて国内の株式投資を開始したのが1月18日、アメリカの株式投資を開始したのが2024年1月17日でした。
初めて購入した日本株は東京エレクトロン(未満株で5株)、アメリカ株はTECLでした。

投資信託を初めて購入したのは実は2019年10月2日のことです。
が、毎月500円の積立でちまちまとやっており、たいした利益も出ていません。
これを2023年10月5日、6日にすべて売却し、+2,812円を利確しています。

その後、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を2024年1月10日に初購入しています。

目次

東京エレクトロン(8035)の当時の株価は26,749円

僕が昨年1月18日に初めて東京エレクトロン(8035)を購入したとき、株価は26,749円でした。

その後、いわゆる「半導体バブル」が起き、国内の半導体関連銘柄はどんどん株価が上昇。
東京エレクトロン(8035)に関していえば、3月初旬から4月中旬にかけて株価40,000円を狙いに行く動き。
4月中旬から7月中旬にかけては若干下げて35,000円付近を横ばいする動きをしていました。

が、そこから半導体関連は大崩れ。
一気に株価が急落し、加えて8月5日には「令和のブラックマンデー」とも言える大暴落が発生。

この記事を書いている2025年1月20日時点での東京エレクトロン(8035)の株価は26,650円。
奇しくも1年かけて急騰と急落を経て元の株価に戻るという結果となっています。

総合での実現損益は-4,916,330円

2024年1月17日から同年12月31日までの実現損益通算は-4,916,330円となっています。
負けに負けていますね。
とんでもない損失額です。
たったの1年で、約500万円が消えてなくなってしまいました。

投資・デイトレを始めた当初はこんなに負けるとは微塵も思っておらず、なんなら1年後には数百万円のプラスになっているようなイメージすら持っていました。

が、現実は厳しかった。
とにかくデイトレで負けまくりました。

熱くなって無謀なトレードをしたり、時にはヤケクソ気味に売買した時もありました。
自分の予想の甘さ・判断の悪さを認めることができず損切りが遅れ、甚大な損失を出しました。

とにかく考えが甘かった
この一言に尽きます。

現物取引(日本株)の実現損益は+678,115円

現物取引(日本株)は意外にも実現損益プラスで終わっています。
ただ、保有したまま含み損になっている銘柄もあるのでそれも含めれば金額は変わってきます。

ちなみに現在現物保有している銘柄の含み損益は-65,452円。
これを考慮しても+612,663円となり、現物取引は実現損益プラスで終わることができたということになります。

年間を通して大きかったのはさくらインターネット(3778)のラッキーパンチです。
これにより実現損益+354,400円が加算されていますので、もし、このラッキーパンチがなければ、実現損益は+323,715円と大幅に縮小していました。

さくらインターネット(3778)のラッキーパンチ

さくらインターネット(3778)は2月14日から3月7日にかけて株価が急騰しており、購入時4,332円だった株価が一時は10,980円まで上昇しました。
結果論ここで売ってしまえば良かったのですが、当時はこの後株価が急落するなど夢にも思わず夢見心地でした。

株価は3月8日に急落。
翌営業日、翌翌営業日は寄らずのストップ安。
株価は5,620円まで下落しました。

やっと寄り付いたのが3月13日。
この日に6,104円で売却することができ、200株で354,400円を利確することができました。

もし3月7日の最高値時点で売却できていれば200株で1,329,600円もの利益となっていました。
まったくもって残念なことをしましたが、いい勉強にもなりました。

信用取引(日本株)の実現損益は-5,882,886円

信用取引(日本株)は甚大な損失を被って実現損益マイナスで終わっています。
月毎の実現損益については別の記事でレポートしています。

2024年で損失額の大きかった銘柄を挙げると、以下の3銘柄になります。
この3銘柄で合計4,053,775円の損失を叩き出しています。
損失額全体の約69%です。

霞ヶ関キャピタル(3498)で-2,143,555円

霞ヶ関キャピタル(3498)は5月から6月にかけて頻繁にトレードしていました。

特に大きな損失を出したのはスイングトレードで、一度株価20,000円に到達しかけて失速し、グイグイ下落しているにも関わらず、再度の20,000円到達を信じて疑わず、600株ほどを買建で保持。
結果、下落に耐えきれなくなりあえなく損切りという結末です。

非常にボラティリティーが大きく、1日で1,000円や1,500円株価が上下することも少なくない銘柄でした。
今ではわりとおとなしくなっていますが、当時は本当に華やかな印象で、惹きつけられるようにトレードしていたものです。
とにかく冷静さを欠き、夢ばかり見てトレードしていました。

3月が-67,196円、4月が+92,572円、5月が-893,344円、6月が-1,162,391円、7月が-78,138円、8月、9月がトレードなし、10月が+9,942円、11月、12月がトレードなしという結果です。

ディスコ(6146)で-1,393,002円

ディスコ(6146)は3月以降トレードするようになり、7月から8月にかけて頻繁にトレードしていました。

特に大きな損失を出したのは8月で、-845,738円の損失を出しています。

3月が-10,314円、4月が-68,847円、5月がトレードなし、6月が-61,042円、7月が-191,352円、8月が-845,738円、9月がトレードなし、10月が-131,616円、11月が+36,444円、12月が-132,597円という結果。

とにかく値動きが激しく、寄付直後不用意にエントリーしようものなら一瞬で数万円の損失を出すような銘柄です。
上がる時はものすごい勢いで上がり、下がる時はものすごい勢いで下がる。

うまくいけばほんの数秒で数千円から数万円を利確できてしまうため、麻薬的な魅力に取り憑かれてトレードしてしまいました。
逆に、ほんの数秒で数千円から数万円を失うことも多く、さらには遅い損切りが災いして甚大な損失を被るケースが多発しました。

東京エレクトロン(8035)で-517,218円

東京エレクトロン(8035)はわりと早い段階、2月からトレードするようになりました。

2月は実現損益-227,652円。
この時点ですでに年間通算損失額の半分程度を叩き出しています。

3月が+29,299円、4月が+109,983円、5月が-8,595円、6月が-61,525円、7月が-91,770円、8月が+24,282円、9月が-145,785円、10月が-26,921円、11月が-113,678円、12月が-4,856円という結果。

現物取引(アメリカ株)の実現損益は+288,441円

アメリカ株はETFのみの取引で、個別銘柄が取引していません。
取引した銘柄は、TECL、VYM、HDV、SPYDの4銘柄です。

1月17日にTECLを10株、1月22日にVYMを5株、HDVを5株、SPYDを20株購入して以降、ちょこちょこ買い増ししたり利確したりしながら、現時点で保有しているのはTECL

SPYDは値動きがイマイチパッとしないように思えたため、3月の時点ですべて(50株)売却してしまいました。
が、7月中旬から11月いっぱいにかけて急激な伸びを見せており、もったいないことをしたと少し後悔しました。

VYMとHDVは8月5日の大暴落を受け、8月6日に狼狽売り。
言わずもがなすぐにV字回復し、11月いっぱいにかけて急激に上昇。
こちらも本当にもったいないことをしました。

唯一TECLだけは、下がってきたら買い増し、上がったら利確しながら持ち続けています。

アメリカ株は為替の状況によって利益が目減りしたり、売り買い時の見極めが面倒だったりと、日本株と比べて取り扱いが難しい面があります。
そういった理由から一時はTECLもすべて売却してしまおうかと考えましたが、やはりなんだかんだで継続的に上がっていく銘柄かなぁと思い、今のところまだ保有している状態です。

現状20株保有しており、含み損益が+51,600円となっています。

現物取引(日本+アメリカ)は実現損益+966,556円だが
信用取引は実現損益-5,882,886円

2024年の取引を振り返ると、現物取引(日本+アメリカ)は実現損益+966,556円とかなりの好成績ですが、信用取引は実現損益-5,882,886円と大きく損失を出しており、信用取引(デイトレ+スイングトレード)が完全に足を引っ張っている状態です。

現物取引も信用取引も、基本的にやっていることは変わりません。
「上がる」と思ったところで買い、「下がる」「上げ止まる」と思ったところで売る。
信用の場合は売建もしているので「下がる」と思ったところで売り、「下げ止まる」と思ったところで買い戻すということになります。

ともあれ、「安く買って高く売る」という基本的な行為は変わらないのに、現物では利益が出ていて信用では損失が出ている。

この違いは何か?
それは「時間軸」だと思います。

信用で損切りした取引も、「長い目で見れば利確できていた」というケースが結構あります。
なんなら損切りした翌日、下手をすれば数分後には利確できていたというケースもままあります。

もちろん、「長い目で見ても損失になっていた」というケースもありますが、それはどのみち損切りすることになるので損失としては変わりません。

株価というのは、長い目で見ればだいたいの場合右肩上がりに上がっていくものです。

例えば、場中に前日比マイナスになっても終値では前日比プラスになっているとか、1か月の前半は下げる日が多くても後半で巻き返して上がっているとか。
右肩上がりにならないまでも、どこかで購入時より上がるタイミングがくることが多いと思います。
時にはそうなっていない銘柄もありますが…。

ともあれ、やはり時間軸を長く取れば、その分利確するチャンスは多く訪れるということかと思います。

2024年に取引した全167銘柄と実現損益

2024年は167銘柄を取引しました。

稼ぎ頭はサンリオ(8136)でした。
信用買いから現引し、大きな含み損を耐え切っての利確は嬉しさもひとしおでした。
ただ、株価が3,000円を超えたところで満足し、3,133円、3,202円、3,523円で売付してしまったのは後になってみればもったいないことでした。

稼ぎ頭二番手は任天堂(7974)でした。
それほど利益を出している印象はなかったので意外でした。
ファミコン世代の僕としては、やはり外せない銘柄です。

三井E&S(7003)は仕手株っぽく加熱する少し前にたまたま現物で買っており、幸運にも大きく利益を出すことができました。

こうして見ていくと、いくつかは印象深く、トレードしていた当時を思い出すことができます。
グローバルセキュリティエキスパート(4417)やINFORICH(9338)、ソシオネクスト(6526)、カバー(5253)などは、デイトレを始めたばかりの頃によくトレードしていた銘柄です。

初めて大きく利益を出したのは2月2日。
ABEJA(5574)に好材料が出ており、さくらインターネット(3778)、ソシオネクスト(6526)と合わせて1日で+83,200円もの利益を出すことができたのでした。
懐かしい。

銘柄コード銘柄名実現損益
8136サンリオ165,617円
7974任天堂155,060円
9532大阪瓦斯68,570円
7003三井E&S65,230円
6920レーザーテック58,907円
3106倉敷紡績49,488円
2809キユーピー36,340円
4967小林製薬34,300円
4816東映アニメーション29,600円
3696セレス27,229円
7525リックス27,000円
6503三菱電機26,510円
9843ニトリホールディングス25,971円
6762TDK18,600円
9984ソフトバンクグループ16,827円
4417グローバルセキュ14,531円
2602日清オイリオグループ13,700円
7701島津製作所12,500円
6758ソニーグループ12,360円
4493サイバーセキュリティクラウド11,751円
4894クオリプス11,582円
6098リクルートホールディングス10,047円
9766コナミグループ9,100円
8725MS&AD9,076円
9023東京地下鉄8,970円
2791大黒天物産8,635円
7713シグマ光機8,400円
6506安川電機7,463円
6366千代田化工建6,750円
7014名村造船所6,026円
5186ニッタ6,000円
7733オリンパス5,930円
7292村上開明堂5,910円
7751キヤノン5,650円
7997くろがね工作所5,600円
3064MonotaRO5,240円
8279ヤオコー5,141円
4523エーザイ5,000円
7740タムロン5,000円
6141DMG森精機4,904円
7476アズワン4,900円
2229カルビー4,800円
4901富士フイルムHLDGS4,800円
8233高島屋4,343円
2002日清製粉G本社4,280円
3549クスリのアオキHLDGS4,182円
2897日清食品HD4,177円
5019出光興産4,068円
9252ラストワンマイル4,050円
6118アイダエンジニア3,785円
3191ジョイフル本田3,728円
4186東京応化工業3,592円
9338INFORICH3,550円
2491バリューコマース3,294円
4444インフォネット3,130円
2212山崎製パン3,110円
6254野村マイクロ・サイエンス3,000円
4825ウェザーニューズ2,600円
6810マクセル2,520円
2931ユーグレナ2,500円
9735セコム2,240円
7867タカラトミー2,098円
4063信越化学2,064円
2268B-Rサーティワンアイス2,000円
9101日本郵船1,954円
4503アステラス製薬1,939円
8802三菱地所1,850円
7649スギホールディングス1,663円
7936アシックス1,450円
6239ナガオカ1,440円
3407旭化成1,400円
6588東芝テック1,280円
8630SOMPOホールディングス1,230円
7013IHI1,200円
5889JAPANEYEWEARHO1,179円
6952カシオ1,110円
4384ラクスル1,093円
4543テルモ1,036円
4776サイボウズ1,000円
6104芝浦機械1,000円
6981村田製作所1,000円
7270SUBARU1,000円
2593伊藤園982円
2768双日979円
1888若築建設962円
7705ジーエルサイエンス800円
9107川崎汽船729円
2929ファーマフーズ700円
8306三菱UFJフィナンシャルG637円
6594ニデック600円
2331綜合警備保障556円
4565ネクセラファーマ500円
5257ノバシステム500円
2354YE DIGITAL456円
3569セーレン363円
6323ローツェ339円
7211三菱自動車工業338円
3591ワコールホールディングス200円
7157ライフネット生命保険200円
4755楽天グループ184円
7623サンオータス100円
9369キユーソー流通システム100円
8002丸紅50円
4392FIG30円
9404日本テレビHLDS-60円
5711三菱マテリアル-215円
6958日本シイエムケイ-700円
6976太陽誘電-898円
6954ファナック-920円
2801キッコーマン-1100円
4599ステムリム-1860円
6929日本セラミック-2,115円
6832アオイ電子-2,156円
3765ガンホー・オンライン・エンター-2,360円
8331千葉銀行-2,499円
5401日本製鉄-2690円
5802住友電工-2755円
4826CIJ-2,900円
3416ピクスタ-3,150円
6857アドバンテスト-3174円
6255エヌ・ピー・シー-3280円
6338タカトリ-4100円
7267本田技研-4437円
4425Kudan-4800円
1570NF日経レバレッジETF-5606円
9513電源開発-5,800円
9166GENDA-6,500円
3900クラウドワークス-7700円
3046ジンズホールディングス-7,900円
3048ビックカメラ-8,000円
9009京成電鉄-8,700円
3087ドトール・日レスHD-9240円
2760東京エレクトロンデバイス-11,096円
7735SCREENホールディングス-11,830円
7342ウェルスナビ-12545円
6963ローム-12,690円
5574ABEJA-12,900円
6871日本マイクロニクス-12,948円
4479マクアケ-14,430円
2875東洋水産-15068円
8801三井不動産-16,475円
3923ラクス-16,806円
7832バンダイナムコHLDGS-22,400円
2644GX半導体日株-22,550円
2871ニチレイ-25,400円
6971京セラ-25,500円
3166OCHIホールディングス-26,460円
7453良品計画-27205円
9509北海道電力-29170円
5253カバー-31,030円
9697カプコン-33,400円
7011三菱重工業-41,160円
4382HEROZ-41,436円
9235売れるネット広告社-41,560円
9433KDDI-43,500円
5803フジクラ-54001円
4004レゾナック・ホールディングス-60,380円
6526ソシオネクスト-71,853円
5595QPS研究所-75,357円
9983ファーストリテイリング-146,521円
6315TOWA-154,424円
4259エクサウィザーズ-158616円
3697SHIFT-236,994円
3778さくらインターネット-279,391円
8035東京エレクトロン-472,023円
6146ディスコ-1,342,412円
3498霞ヶ関キャピタル-2,143,555円
ティッカーコード銘柄名実現損益
TECLDirexion デイリー テクノロジー株 ブル 3倍 ETF260,741円
HDViシェアーズ コア米国高配当株 ETF15,479円
SPYDSPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF6,878円
VYMバンガード・米国高配当株式ETF5,343円

「とにかく損切りできない」性質を改善する必要あり

僕の場合、「とにかく損切りできない」という性質を改善する必要があります。
これができないのであれば、やはりデイトレはしてはいけない。
このままデイトレを続ければ、2025年も2024年同様に500万円の損失を出し、本当の意味で退場になるでしょう。

この「損切りできない」という現象は、行動経済学における「プロスペクト理論」によって説明されるそうです。
「プロスペクト理論」とは、

  • 無条件で100万円が手に入る。
  • コインを投げ、表が出たら200万円が手に入るが、裏が出たら何も手に入らない。

という選択肢では結果が確定している❶を選ぶ人が多いのに対し、

  • 無条件で100万円の損失が確定する。
  • コインを投げ、表が出たら損失が0になるが、裏が出たら損失が200万円になる。

という選択肢では結果が確定していない❷を選ぶ人が多い、という理論です。

1つ目の質問では、「50%の確率で何も手に入らない」というリスクを回避し、「100 %の確率で確実に100万円を手に入れよう」としていると考えられます。
「50%の確率で200万円が手に入る」というポジティブな可能性より、「50%の確率で何も手に入らない」というネガティブな可能性に意識が向いており、これを回避しようとしています。

2つ目の質問では、「100%の確率で確実に100万円を支払う」という損失を回避し、「50 %の確率で支払いを免除されよう」としていると考えられます。
確実に発生する100万円の損失を嫌がるあまり、「50%の確率で損失が拡大する」というリスクに意識を向けず、「50%の確率で損失が0になる」というポジティブな可能性に賭けてしまっています。

これはまさに、投資・デイトレにおいて「利確は早く損切りは遅い」典型的な形です。

そもそも「人間は損失を嫌うもの」だそうなので、これはもう「仕方のないこと」と言えます。
が、これを許容してしまえば投資・デイトレでは負けまっしぐら。
2025年は本当に決死の覚悟で損切りを徹底していきたいと思います。

今までは「そのうちどうにかなるだろう」と甘く考えていました。
が、1年やってどうにもならなかった部分です。
さすがに危機感を感じています。
2025年は「覚悟」を持って臨みます。

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