4銘柄を利確&損切り マイナス37,999円の実現損益

スイングトレードレポート044

倉敷紡績(3106)を利確し、ラクス(3923)、楽天グループ(4755)、三菱重工業(7011)の3銘柄を損切りしました。

9月11日、日銀中川順子審議委員の利上げを示唆する発言を受け、円高が急速に進行、株価が急落しました。
ホールドするか否か迷ったのですが、夜にはアメリカCPIが控えていたこともあり、リスクオフの視点から損切りするに至りました。

損切りの理由としては2つあります。

1つ目はもちろん大幅な下落と、引き続き下落の可能性です。
中でも三菱重工業(7011)に関しては評価損益率が-10%を割ってきたので、そろそろかという判断です。

2つ目は、株価の急落そのものというよりは、「その後の株価回復にどれだけの時間がかかるかわからない」という点です。
買建に関しては楽天証券の一般信用(無期限)を利用しており、毎日金利が発生していくことを考えると、一旦切ってしまうほうが良いと判断しました。
理由としてはどちらかといえばこちらのほうが大きかったと思います。

目次

ラクス(3923)

ラクス(3923)は買建当日または翌日に3,000円ほどの利確チャンスがありましたが、これをモノにできず、残念ながら-18,160円の損切りという結果になりました。

ラクス(3923)に関しては、9月5日に「やけに弱いな」と感じていたのですが、この日、野村証券がレーティングを「買い」から「中立」に変更していました。
これも株価下落に少なからず影響していると思われます。

売買数量建単価決済単価建日決済日評価損益額評価損益率
買建1002,333.50円2,152.70円2024/9/42024/9/11-18,160円-7.75%

楽天グループ(4755)

残念ながら-7,874円の損切りとなりました。

売買数量建単価決済単価建日決済日評価損益額評価損益率
買建1001,004.0円925.6円2024/9/42024/9/11-7,874円-7.81%

三菱重工業(7011)

残念ながら-18,612円の損切りとなりました。

売買数量建単価決済単価建日決済日評価損益額評価損益率
買建1001,814.0円1,628.50円2024/9/42024/9/11-18,612円-10.23%

倉敷紡績(3106)

9月10日、4,740円で売埋し、6,647円を利確しました。
おかげで11日の急落を免れることができました。

売買数量建単価決済単価建日決済日評価損益額評価損益率
買建1004,673円4,740円2024/9/52024/9/10+6,647+1.43%

恐怖は遅れてやってきた

9月6日(金)株価下落

9月6日(金曜日)の午後9時30分にアメリカ労働省から発表された雇用統計の内容が嫌気され、アメリカ株式市場では株価が下落。

これを受け、日本でも日経平均先物が-1,200円と急落しました。

9月9日(月)続落するも下髭陽線で大引

日経平均先物の大幅下落を受け、9月9日(月曜日)の株式市場はまたも「ブラックマンデー再来か」と心配されました。

が、蓋を開けてみればそれほどのものでもなく、むしろ寄り底で陽線を作るという拍子抜けの展開。

9月10日(火)ギャップアップから陰線を形成

ところが、翌日火曜日にはギャップアップスタートからパッとせず陰線を形成。
怪しげな空気を醸し出します。

9月11日(水)日銀の発言でまたも株価急落

メジャーSQを目前に控えた「魔の水曜日」が警戒される中、それとは無関係に日銀中川審議委員の発言が発端となり株価は大幅に下落。

またも波乱を予感させる展開となりました。

翌日にはケロッと復活

9月12日(木)株価反発

多くの投資家が戦々恐々とする中、大幅下落の翌日木曜日には株価が大きく反発し上昇。
この日の日経平均株価終値は、前日比+1,213.50円(+3.4%)の36,833.27円。
前週金曜日以降の下げを無きものとするような陽線を形成します。

損切りした3銘柄も例外ではなく、しっかりと上昇していました。
まんまと狼狽売りさせられた形です。

9月13日(金)高安まちまち

9月13日(金)はメジャーSQ決済日。

様々な銘柄で、株価の上がったもの、下がったもの、まちまちの結果となりました。
そんな中、今回損切りした3銘柄に関しては上昇率の多少はあれど上昇していました。
特に三菱重工業(7011)は「そんなに戻るの?」と思うくらいに上昇し、狼狽売りの虚しさを突きつけられました。

先立って利確してあった倉敷紡績(3106)は引き続き軟調が続いており、いいタイミングでしっかり利確できたと思います。
「これならまだ上がるのでは?」などと欲を出さず、チキン利確できたことが功を奏しました。

スイングトレードするには最悪のタイミング

今回の敗因は、とにかく「タイミングが最悪だった」ということだと思います。
日本の利上げ、アメリカの利下げに関して相場が敏感に反応するこの時期にスイングトレードを始めてしまったのが良くありませんでした。

「このタイミングでこの発言があるとは」。
「この発言でこんなに株価が下がるとは」。

時期的に、日銀からのああいった発言があってもおかしくはありませんでした。
それを考慮できていなかったのは僕の不勉強というほかありません。

損切りした翌日に株価上昇のあるある

そして「こんなに下がった翌日こんなに上がるとは」。

その後の下落度合い、回復度合いについては予測のしようがありません。
どこまで下がるのか、いつまで下がるのか、いつ頃回復するのか、どれくらい回復するのか。

9月11日時点でさらなる下落の「可能性」があった以上、あの時点での損切り判断は間違っていなかったと思います。
長期現物保有ならばまだしも、信用スイングで直近のリスクを無視することはできません。

が、ああも掌を返すように反発されてしまうと、やはり悔しさは否めません。

突然のレーティング変更も不運

また、ラクス(3923)に関しては、9月5日に野村証券がレーティングを「買い」から「中立」に変更しており、これも株価下落に寄与していると思われます。
こちらも「まさかこのタイミングで」と思わざるを得ません。

この関係で、ラクス(3923)はこのあとの株価回復に若干の不安があることは確かです。

こちらはとにかく「不運」としか言いようがありません。

今回のスイングトレードは完敗

今回4銘柄でチャレンジしたスイングトレードに関しては、時期的なこともあり残念ながら完敗となりました。
倉敷紡績(3106)で利確できたことだけが救いです。

時期的なことで言えば、為替の動きはまだまだ予断を許さない状況であり、また、日本の総理大臣に誰がなるのか、アメリカの大統領に誰がなるのか次第でまた状況も変わってくるはずで、アメリカ大統領選の終わる今年11月までは不安定な相場が続きそうです。

スイングトレードに関しては、また相場が落ち着きを取り戻す頃にチャレンジできればと思います。
現物保有銘柄の含み損も回復しきれないままなので…。

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